マスクして人の口に戸を立てし
月: 2020年10月
襟
肌寒き襟を立てつつ十三夜
月
プレ13夜雲に霞んでこれも良し
かかし
弓張の月見て笑う案山子かな
木枯らし
凩の一番乗りは秋の日や
まだ名著あり
平易にして深奥。
時代を超えて古からず。
心に余韻を残して、こだまするなり。
これ古に名を馳せたる文人に多く共通せり。
世界には、まだまだ新しき知性の発見に満ちている。
呆けている場合ではないぞ。余は余に命ずる。
まだ見ぬ書を紐解けと。
持病
また痛いああ痛いな今痛い
秋深し
秋深し窓を閉めても首に風
おむすび
おむすびころろ昆布入り おむすびりんりん自転車屋
おむすびころろどんぶらこ 色々混じってしまったね
秋の雨
秋の雨降る度ごとに夜寒し
ポスター
ぼろぼろの選挙ポスターあわれかな
目
目を使いまた痛むけど仕方なし
金木犀
秋風に鼻はききしぞ金木犀
土器の中
土器の中乾いた風が吹き抜ける
自然とともに
開発の度に懐かしい風景は失われ、虫や鳥は木々を奪われ、いなくなる。
都会の近くにわずかに残った自然も失われ続けているよ。
一方、田舎も近年、大災害が毎年のごとくに襲い掛かり
崖は崩れて家は流され、川は濁流となって堤防を越える。
雨の降りようが尋常ではない。
日本ひとつとってもこの状況だ。
この大自然の有様に人類はどのように対処すればよいのか?