紫陽花と比べて短しクチナシや
月: 2021年6月
苦手
私は人間が苦手である。
表層的に付き合うのは苦ではないが
その人の持つ個性の強烈であるものを
強く知ったとき、合わせ切れないからである。
それは私の個性が人の個性と相容れないということだ。
しかし、私は美を愛する。
それは現代にあっても古代にあっても先史にあっても
洋の東西であっても、装飾の美であっても、用の美であっても
その造形物に浪漫を感じずにはいられないということである。
しかし、これは間接的に人間の個性を愛することに他ならない。
私は矛盾するのだが、結局のところ人が嫌いで人が好きなのである。
くちなし
クチナシは枯れても残る花の香や
偉大
今頃に分かった偉大亜星さん
祖父の家
NHKつけっぱなしの祖父の家
足
あっ踏んだ蜘蛛さん足を登ってく
窓の風
窓の風涼しけれどもうるさきや
鳥
鳥鳴きて梅雨はひと時休み哉
かも
見渡せば夏鴨の行く流れ哉
形
見上げれば形を成さぬ夏の雲
夜空
夜空見て心は駆ける夏の頃
油汗
寝床にて油汗ぞ沁みいずる
痛き事
情けなや目の痛ければ動けまじ
心のまま
男らしさ女らしさなにものぞ心のままに振る舞えわが身よ
苦痛を享楽したい
ええ、ええ私自身が病気でやむなく死んでしまうことは
仕方がないことであります。
そんなことより、家族やペット・親友が死ぬことのほうが
とっても恐ろしいです。
それにしてもですね、はい、いざ仕方なく辞世となりますと
心残りもないとはいえませんね。
残された命への心配ですよまさに。
人間関係の清算ですね。
今日はあいにく曇りですから
ある意味、私におあつらえ向きの感じですね。
できるなら余命は知りたいですが
天命ですから算命できません、もちろん。
こんな愚痴が出てしまうほど調子が悪ったのです。
それこそ命の覚悟を迫られるほどにですね。
今、これが書けているということは、今回は乗り越えたと思います。
ご心配をおかけしました。それにしても宮沢先生のようにはまいりませんね。