晴雨

雨降れば晴れの日ぞ待ち遠し

晴れたれば雨のにおいぞ懐かしき

無いものはほしいぞ

あるものは飽きてくる

物も事も全て無い物ねだりさ

季節

季節の変わり目か、体がすごく重いね。

先ほどまでの雨がやんで、颯爽とした夜風が

窓から強く吹き込んできている。

家々の瓦は月光ならぬ街明かりで、きらきら光っているよ。

ああ、ボーっとした頭に脈絡のない英雄が浮かぶ…

范増よ、今宵僅かな星々に項羽の算命はいかに?

私もまた、愉快ならざる世の中に重い体はますます沈む。

またボチボチ降ってきて、星は消えたよ…

ああ、風は冷たく心地よい。秋の訪れね。