廊下を渡る風は、強く吹き抜けた。
窓より見える雲は、この夏一番の入道となり
その下の山並みの7倍の大きさで、青空に佇んでいる。
地上の喧騒は、車のエンジンの音と子供の元気な声。
真っ昼間に蝉は鳴かずに、静かに夕暮れを待っている。
廊下を渡る風は、強く吹き抜けた。
窓より見える雲は、この夏一番の入道となり
その下の山並みの7倍の大きさで、青空に佇んでいる。
地上の喧騒は、車のエンジンの音と子供の元気な声。
真っ昼間に蝉は鳴かずに、静かに夕暮れを待っている。
手付かずのキャンバスのままの空模様
日が暮れて鳴く蝉ひとつ寂しけり
まだ明けぬ蝉も戸惑う梅雨長し
豚牛鶏死肉を食らう人の性
祝日は蝉も鳴かぬか昼下がり
連休は心も緩む事故の元
美の流れは続き、万の鐘はなる。
さい果ての地から海は落ち、象は今日も地を支える。
コオロギは鳴けども姿は見えず、漆黒は今宵ビルを飲んだ。
夜風なし海辺の夏の露店かな
梅雨明けとみまごうほどの空と雲
断末魔子らに捕られて鳴く蝉や
梅雨休み吹く夕風の心地よさ
梅雨の頃滝のように降り続く
蝉もまた鳴かず飛ばずの真昼日や
大風の吹けば自転車ドミノかな