手付かずのキャンバスのままの空模様
投稿者: budou
蝉寂し
日が暮れて鳴く蝉ひとつ寂しけり
長い梅雨
まだ明けぬ蝉も戸惑う梅雨長し
人のさが
豚牛鶏死肉を食らう人の性
祝日
祝日は蝉も鳴かぬか昼下がり
連休
連休は心も緩む事故の元
万の鐘
美の流れは続き、万の鐘はなる。
さい果ての地から海は落ち、象は今日も地を支える。
コオロギは鳴けども姿は見えず、漆黒は今宵ビルを飲んだ。
露店
夜風なし海辺の夏の露店かな
空と雲
梅雨明けとみまごうほどの空と雲
鳴く蝉
断末魔子らに捕られて鳴く蝉や
梅雨の晴れ間
梅雨休み吹く夕風の心地よさ
梅雨の頃
梅雨の頃滝のように降り続く
真昼日
蝉もまた鳴かず飛ばずの真昼日や
自転車
大風の吹けば自転車ドミノかな
蝉の声
蝉の声きくや昔の思い出や