せせらぎで子らは水浴び親テント
投稿者: budou
有岡城址にて
有岡城石垣の主はダンゴムシ
蝉の轍
初蝉や車の轍になりにけり
まだ花の形は残り
あじさいの花枯れの後の姿かな
夏の風
暴走と大音量と夏の風
ひと時
キイロスズメバチの立派なのが道に落ちていたよ。
寿命か、踏まれたか、襲われたか。
綺麗な姿のままだったよ。
短い命はつき、また巡るんだね。
そんな夏の日のひと時に、太陽は少し欠ける。
庭
夕暮れの風は冷たし夏の庭
ポトス
睡蓮の葉っぱに似たるポトスなり
梅雨寒
梅雨寒のコンビニのおでんおでんかな
羽
露に濡れ羽は重たし蛍かな
葉っぱ
あじさいの葉っぱは苦しかたつむり
梅雨時々晴れ
降ればやむやめば降る間のお買い物
コクチナシの花
こくちなしマスクあっても良き香かな
カラスの手紙
ある路地裏の土の道に、水たまりがあります。
ここは、入り組んだ長屋の迷宮といったところでしょうか。
そんな所の奥のほうに一つの文化住宅がありました。
階段は、今すぐにも抜けてしまいそうですね。
その文化住宅の2階にクレハとミズハは住んでいました。
お隣同士で、クレハとミズハは、仲良しの女の子です。
今日も泥んこになって、ふたりは水たまりで遊んでいます。
そんなある日一匹のカラスが、その辺の道の真ん中に傷付いて落ちていました。
クレハとミズハは、カラスを持って帰り、手当てをしてあげましたよ。
そして元気を取り戻したカラスは、数日後、大空に戻ってゆきましたね。
そして、時は去り20年の年月が経ちました。
クレハとミズハは、それぞれお母さんになっていましたよ。
そんなある日二人のもとに封筒が届きました。
その封筒のなかには、カラスの黒い羽根と2枚の金貨が入っていましたよ。
その封筒には差出人は書いていませんでしたが、
2羽のカラスが、さっき飛んで行ったと、二人の子供たちが話していましたね。
よき風吹きて
心地よき風に忘れるマスク哉