たんぽぽの綿毛を飛ばす親子かな
投稿者: budou
もぐら
行く春や眠り貪るもぐらかな
竹の子
蓮根の煮込みに負けぬ筍や
すみれ
2輪咲く赤紫の菫かな
つつじ
散歩道ふと脇見ればつつじ哉
薄手
春用の薄手に替えて首寒し
冷や汗
目は痛き冷や汗出ても生きている
暖かき夜風に桜散りて
街灯に映える花びらひらひらと
火種
不景気は戦の火種なりにける
寒の戻りに夏を思いて
安メロンかたくてスプーンとおらない
雨の車道
雨の車道を突っ切る車の音が
ひっきりなしに聞こえる。
子供の頃に聞いた音と同じ、あの頃を思い出すよ。
都会の真ん中で、満天の星々はきらめき、
流れ星も時折見えるよ。
子供の頃の夢か幻か…
そのような記憶にない思い出が
おぼろげに思い出される。
花びらたえかねて
長雨に桜散るらん今宵かな
無人島
時来れば無人島に行き果てり
浮雲
浮雲をちぎって投げよ春の海
治まらぬ痛み
右目の眼痛がある。
もう3日つづいているね。
心は反対に冷静になっていく。
我が運命の痛みに
日は暮れても暮れても
治まらぬ苦痛の夜はやってくる。