冷たくて爽やかな風春間近
カテゴリー: 俳句
春
喜びは何一つ無き春の暮れ
冬月
冬月に小雪のかかる真昼哉
橋
雁金ら橋の真上を渡り行く
夕暮れ
悲しきは雁金の鳴く夕暮れよ
鴨
淀川に点々揺らぐは鴨たちよ
散策
平野区に刀求めて冬深し
雪
花びらに雪は優しく乗りにけり
熱気
大相撲客の熱気は懐かしき
氷
大寒や氷切り出す山の上
あの日
棚の瓶割れて目覚めの冬の朝
しんしんと
しんしんと夜は寒き一間かな
柿の実
柿の実を食って駆除の鴉かな
みぞれ
降る雨や冷たけれども霙哉
昆布巻き
これやうまい食えよ鰊の昆布の巻き