旅に出て俳句浮かべよ秋の風
カテゴリー: 俳句
月食
楽しきや月ほぼ消えて現るる
苔
柔らかし苔とどんぐり踏み歩く
川原
川原には狐が跳ねし幻か
すすき
昼下がりススキ踏み分け河原かな
下弦
涼風に月は輝く下弦かな
風呂
風呂潜り目を開けぬれば別世界
暮れ
何者になれずともよし秋の暮れ
窓の光
曇りでも窓は仄かに秋の日や
算盤
晩秋に手はかじかんで珠弾く
匂い
金木犀匂いはすれど目に見えぬ
えのき
スーパーのエノキの土は楽しかな
夕暮れ
目は痛し楽しみはなし秋の夕暮れ
襟元
吹く風に襟元寒し秋の夜半
渋柿
(銅鐸を見て思う)
渋柿を食えば鳴るかな銅鐸よ