寒風や靴の底も吹き抜ける
カテゴリー: 俳句
昔日の夏にて
新幹線窓にきらめく花火かな
春たちて
春立ちて冬将軍は呼ばれけり
鍋のあと、米少なくて
米僅か粥食う腹は水ぶくれ
ゴミ
霜降りるゴミの置き場に雀待つ
節分
豆をまく人を待つ鳩たくましき
一休み
50回詠みて冬の一休み
風邪
ゲホゲホといえば道のく町の衆
からっ風
琵琶に似る無常の響きの空っ風
冬嵐
冬嵐不要な外出命取り
玄関
玄関に寒風入れるなお客さん
春節祭
豚饅頭かじりつ観るは獅子の舞
若鳥
若鳥の冬も元気に飛び回る
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛巣を払われた一等地
冬の蕾をずっと落とさずついに
寒い中よう咲いたなハイビスカス