カテゴリー: 俳句

咳しつつ歩き動いて風の中

オリーブの実の色づきの艶やかな

伊勢海老や食われる前に髭動く

長雨の音聞き入りてテレビ消す

風呂上り４００円のアイス哉

長月にようやく秋の心地かな

秋風に露天風呂の心地よき

仲秋の月は土星を従えり

カナブンを助けて指にしがみゆく

カナブンの溝に返りしジタバタと

蝉絶えて聴けぬに続く暑さ哉

夏銀河心の鐘や響くなり

山椒の葉っぱも枯れる暑さかな

石積みに苔挟まれしお盆哉

年食うてお盆生まれのまたサイレン