騒がしき見えぬ花火に右往左往
カテゴリー: 俳句
稲光
白い雨稲光も百見える
草花
摘んでみる野の草花の美しき
夕立
雨降れど蝉鳴きやまず夕立や
入道雲
入道の雲は動かぬ陽射し哉
鈴虫
鈴虫の大雨の後の初鳴きや
駅の池
錦鯉立っておねだり駅の池
落つ蝉
落つ蝉を蹴って鳴かせる人もあり
遠き日
遠き日の思い出浮かぶ蝉の音や
ひぐらし
あの山のひぐらしの声の風は吹く
夏の夜
夜聴くは蝉の声の子守歌
鰻丼
即席の鰻丼食べて土用哉
合間
降る雨の合間合間に鳴く蝉よ
街
昼も夜も騒がしき哉夏の街
自転車
自転車の轍になりし油蝉