曇りでも窓は仄かに秋の日や
カテゴリー: 俳句
算盤
晩秋に手はかじかんで珠弾く
匂い
金木犀匂いはすれど目に見えぬ
えのき
スーパーのエノキの土は楽しかな
夕暮れ
目は痛し楽しみはなし秋の夕暮れ
襟元
吹く風に襟元寒し秋の夜半
渋柿
(銅鐸を見て思う)
渋柿を食えば鳴るかな銅鐸よ
列車
(こんな透き通った夜には銀河鉄道も現出する)
月明り冷えた鉄の列車ゆく
茎
あわれかな秋の枯れたる蓮の茎
祭り
コロナ禍で神輿走らぬ秋祭り
珈琲
コーヒーも突然hotに秋雨や
道の跡
かたつむりのろのろ歩けよ道の跡
店の前
店の前江戸のすし屋か服並ぶ
夜の風
弓張の見事なるかな夜の風
歩道
カラカラと葉っぱ転がる歩道かな