巻雲と入道雲が同居せり
カテゴリー: 俳句
暑さ
この暑さ枝垂桜もしだれぎみ
つつじ
葉だけでも甘い香りぞつつじ哉
朝
朝なれど虫の声はたくましき
カヤ
榧の実をうまいと食いし昔かな
ヒヨドリ
鵯のけたたましきか式場や
闇夜
闇夜にはカラスではなくカエル鳴く
柿
柿食えどうまくもまずくも渋くもなし
彼岸花
この暑さ彼岸花もしおれ気味
虫
虫さえも凍える声の9月かな
秋の山
聞こえるよツクツクと鳴く秋の山
蝉の声
弱々し夏の終わりの蝉の声
扉
月見れば雲の扉に入りにけり
キリギリス
無残やな道路で踏まれたキリギリス
真白
十六夜の月は真白に澄みにけり