疼く目はどうにもならむ雪の日や
カテゴリー: 俳句
初雪
夜の間に初雪降りて町白し
大風
大風と寒さは増して山清し
年賀状
めでたくはないと減るかな年賀状
通り道
雪かなと思えど雨の通り道
籠る町
人籠る町はえらい寒さやな
小晦日
いつもより増して静かな小晦日
ちりあくた
塵芥払い清めむ冬の雨
名詩覚書2
あらゆる労れと悩みを燃やせ すべてのねがひの形を変えよ
(宮沢賢治)
太陽には太陽の輝きがあり、月には月の、そして星々には星々の明るさがある
(ペスタロッチ)
動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし。
これ我が東行高杉君に非ずや
(伊藤博文)
「星とたんぽぽ」
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春がくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
(金子みすず)
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる
(藤原敏行)
秋深き隣は何をする人ぞ
(芭蕉)
静寂
静寂の町は寒しや師走かな
おせち
懐かしき母のおせちを夢で食う
セキレイ
鶺鴒のつがい躍らむ難波京
織る
喜びと悲しみ織りなす年の暮れ
国道
国道の脇の歩道の冬すすき
遺跡
木枯らしの吹きゆく中の遺跡かな