架かりては虹は二重になりにけり
カテゴリー: 俳句
夏雲
夏雲や綿を浮かべて美しき
虫鳴けど
虫鳴けど暑い夜半の葉月かな
今夏
コロナ禍でなるべく会わぬお盆かな
お盆
眼痛が治まってみればお盆かな
交差点
静かなりお盆の町の交差点
ひぐらし
ひぐらしの声ぞききしは幻か
油蝉
羽根破れ足も折れたりアブラゼミ
熱風
窓あくと熱風くるや夏の夜
日傘
自転車の曇り日傘の女かな
夜の夏雲
月見れば夜風に動く夏雲よ
蝉寂し
日が暮れて鳴く蝉ひとつ寂しけり
長い梅雨
まだ明けぬ蝉も戸惑う梅雨長し
祝日
祝日は蝉も鳴かぬか昼下がり
露店
夜風なし海辺の夏の露店かな