夏風や雀と鴉を吹き飛ばす
カテゴリー: 俳句
春眠
春眠の心地を覚ます暑さかな
靴下
初夏なれど靴下履くか履かざるや
茂ると面倒と言われ
紫陽花や花咲く前に切られけり
夜中布団より出でて
お手洗いしとしとと鳴る梅雨の頃
蛍火
蛍火の今年少なし早瀬かな
初夏にて
最近は初夏と思えば真夏なり
梅雨の夜に
梅雨の夜や雨はザーッと鳴り響く
鉢の土柔らかくて
ジャスミンの鉢にお昼寝かたつむり
前梅雨ありて
前梅雨に眼は疼きたるひねもすや
紫陽花
アジサイの無数の蕾膨らみて
月満ちて夏の始まりに
雲払う風は冷たき夏の月
立夏なれど月思いて
月見ては心流れるピアノなり
忘れ桜に雀集いて
葉桜の下の花びら食う雀
風の香
さつき咲くよう晴れた日の風の香や