梅雨の夜や雨はザーッと鳴り響く
カテゴリー: 俳句
鉢の土柔らかくて
ジャスミンの鉢にお昼寝かたつむり
前梅雨ありて
前梅雨に眼は疼きたるひねもすや
紫陽花
アジサイの無数の蕾膨らみて
月満ちて夏の始まりに
雲払う風は冷たき夏の月
立夏なれど月思いて
月見ては心流れるピアノなり
忘れ桜に雀集いて
葉桜の下の花びら食う雀
風の香
さつき咲くよう晴れた日の風の香や
燕来たる
滑空しひねり加える燕なり
春の朝
たんぽぽに似た花良しや春の朝
綿毛
たんぽぽの綿毛を飛ばす親子かな
もぐら
行く春や眠り貪るもぐらかな
竹の子
蓮根の煮込みに負けぬ筍や
すみれ
2輪咲く赤紫の菫かな
つつじ
散歩道ふと脇見ればつつじ哉