春用の薄手に替えて首寒し
カテゴリー: 俳句
暖かき夜風に桜散りて
街灯に映える花びらひらひらと
寒の戻りに夏を思いて
安メロンかたくてスプーンとおらない
花びらたえかねて
長雨に桜散るらん今宵かな
浮雲
浮雲をちぎって投げよ春の海
春の月
眩しきは雲なき夜の春の月
春涼し
一陣の春風は吹くまだ涼し
春は行く
ソメイヨシノ枝垂桜に山桜
布マスク待ちて
マスク二枚せめてかっこよければな
春の風
そよと咲く花を散らすな春の風
志村さん
一代の喜劇王かな花散りし
メジロ
よく見れば雀の中のメジロかな
疫癘流行りて
お互いに転ばぬ先のマスクかな
花の下
桜咲く花の下には誰も見ず
雨しとしとと降り
温かい雨は桜をもう散らす