雨雲を載せてたくまし春の山
カテゴリー: 俳句
春うらら
春うららいずれの花や馥郁と
巻雲
秋に似る澄む冬空の巻いた雲
ウグイス
青空に鶯の声こだませり
くぎ煮
いかなごを配って赤字のくぎ煮哉
土筆
ほら春だ早くとらねば土筆かな
花粉症
花粉症咳もくしゃみも冷たい目
菜の花
春風や線路の下の菜の花や
春日和
春日和眠気まなこの俳句哉
買い占め
流行り病寒風桶屋のちり紙かな
雨しとしとと降りつつ
年々に物忘れひどい閏の日
冬の工事
冬の間に道路工事をはや急げ
こぶし咲け
こぶしの木花芽蓄え春を待つ
紅白の梅
紅白の梅も膨らむ花壇哉
春間近
春間近浮かれておこすな火の用心