吹く風の強きに落ちず蓑虫や
カテゴリー: 俳句
小蜘蛛
家に棲む小蜘蛛も顔出す冬日和
早食い
早食いて鍋は必ず下痢になり
お鍋
束の間の寒波来りてお鍋かな
雪雲
雪降らす雲は昨日に去りにけり
寒雨
雑踏を消して静かな寒の雨
春嵐
春一番吹けば嵐にご用心
夜風
夜風吹け冬と春との入替り
大根の葉
スーパーの大根の葉のしおれたり
2月の月
月さえて静かな町の2月かな
みぞれ
雨降ればみぞれと思う寒さかな
靴の底
寒風や靴の底も吹き抜ける
昔日の夏にて
新幹線窓にきらめく花火かな
春たちて
春立ちて冬将軍は呼ばれけり
鍋のあと、米少なくて
米僅か粥食う腹は水ぶくれ