夜風吹け冬と春との入替り
カテゴリー: 俳句
大根の葉
スーパーの大根の葉のしおれたり
2月の月
月さえて静かな町の2月かな
みぞれ
雨降ればみぞれと思う寒さかな
靴の底
寒風や靴の底も吹き抜ける
昔日の夏にて
新幹線窓にきらめく花火かな
春たちて
春立ちて冬将軍は呼ばれけり
鍋のあと、米少なくて
米僅か粥食う腹は水ぶくれ
ゴミ
霜降りるゴミの置き場に雀待つ
節分
豆をまく人を待つ鳩たくましき
一休み
50回詠みて冬の一休み
風邪
ゲホゲホといえば道のく町の衆
からっ風
琵琶に似る無常の響きの空っ風
冬嵐
冬嵐不要な外出命取り
玄関
玄関に寒風入れるなお客さん