豚饅頭かじりつ観るは獅子の舞
カテゴリー: 俳句
若鳥
若鳥の冬も元気に飛び回る
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛巣を払われた一等地
冬の蕾をずっと落とさずついに
寒い中よう咲いたなハイビスカス
夜鳴きそば
夜鳴き蕎麦似合う寒さになりにけり
星を見る
寒空に大気は澄みて星見かな
今か今かと花を待ちたるに
冬進み蕾のままのハイビスカス
蕾
冬風にカニサボテンの蕾かな
平安の歌人の遺墨に会いて
墨はまだ千回の冬も色褪せず
冬の空
空見れば夏か秋かの冬の空
綿雲
綿雲を飛ばせ六甲おろし哉
暖風
暖風に花芽も蛙も出る真冬
公園にて凧を引きずる子供見て
凧あげも道路に落ちぬ高さ哉
冬の音
こだまする道路工事や冬の音
鏡餅
食べ尽くし小さき餅の鏡割れ