クローバー踏み分けてゆく公園よ
カテゴリー: 俳句
上着
暑くなり上着はリュックでパンパンさ
毒針
毒針を恐れて洗うエイ水槽
地上
花曇り地上の香り馥郁と
ぷるぷる
プルプルの夜にも春の月明り
夜空
春雷や明けぬ夜空にこだまする
手
春雨に力なき手でお買い物
躑躅
つつじ哉いえさつき哉ちらほらと
葉桜
葉桜の風ぞなきに香り散るらむ
ソテツ
散る桜間にひっそり蘇鉄かな
毛虫
道ばたを這う毛虫をまたぎける
百花
春の辺の桜ばかりでなかるべし
サクラサク
桜咲く頃に生まれたわが父よ
春霞
春霞山にかかるは薄化粧
明かり
姥桜廓の明かりの翳り哉