目を使いまた痛むけど仕方なし
カテゴリー: 川柳
土器の中
土器の中乾いた風が吹き抜ける
夢心地
目の痛み漸く引けば夢心地
野点
野点にてゆで待つ卵おかし哉
空の端
空の端の雲は間延びて橋かけり
茶碗
割れた茶碗我に似合いの器かな
記憶
故郷ぞ君の記憶に留まりし
夢の家
前の家夢の中で訪れし
知人宅に初めて訪れて
人の家借りた猫より大人しく
前の家
前の家更地になりて広きかな
序の口
検査待ち2.3時間は序の口よ
都のビル
霞ては都のビルは絵のごとし
せせらぎ
せせらぎの音ぞ流れる箕川や
山見えず
かすみては光化学スモッグ山見えず
コウノトリ
コウノトリ男求めて幾千里