人籠る町はえらい寒さやな
月: 2020年12月
小晦日
いつもより増して静かな小晦日
ちりあくた
塵芥払い清めむ冬の雨
名詩覚書2
あらゆる労れと悩みを燃やせ すべてのねがひの形を変えよ
(宮沢賢治)
太陽には太陽の輝きがあり、月には月の、そして星々には星々の明るさがある
(ペスタロッチ)
動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし。
これ我が東行高杉君に非ずや
(伊藤博文)
「星とたんぽぽ」
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春がくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
(金子みすず)
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる
(藤原敏行)
秋深き隣は何をする人ぞ
(芭蕉)
静寂
静寂の町は寒しや師走かな
おせち
懐かしき母のおせちを夢で食う
セキレイ
鶺鴒のつがい躍らむ難波京
織る
喜びと悲しみ織りなす年の暮れ
髪
切ろうかな切るに切れない長い髪
風呂
色々と思い出すかな風呂の中
駅
猫は行く寂しき駅の夕暮れや
国道
国道の脇の歩道の冬すすき
遺跡
木枯らしの吹きゆく中の遺跡かな
こたつ
こたつ出しスマホを見ては寝る日かな
ファンタジスタ
不惑を過ぎて、ピッチで主力。
縦横無尽に駆け回る。
島にコーヒーを栽培して活力をもたらすよ。
その人は島に希望をもたらす人だ。
島のファンタジスタ。