美の流れは続き、万の鐘はなる。
さい果ての地から海は落ち、象は今日も地を支える。
コオロギは鳴けども姿は見えず、漆黒は今宵ビルを飲んだ。
美の流れは続き、万の鐘はなる。
さい果ての地から海は落ち、象は今日も地を支える。
コオロギは鳴けども姿は見えず、漆黒は今宵ビルを飲んだ。
夜風なし海辺の夏の露店かな
梅雨明けとみまごうほどの空と雲
断末魔子らに捕られて鳴く蝉や
梅雨休み吹く夕風の心地よさ
梅雨の頃滝のように降り続く
蝉もまた鳴かず飛ばずの真昼日や
大風の吹けば自転車ドミノかな
蝉の声きくや昔の思い出や
初蝉の鳴くや夢か幻か
払っても払ってもはる蜘蛛の糸
再びの長袖とズボン梅雨寒や
物寂しとまりかけのオルゴール
梅雨休み風は吹く吹くゆうべかな
シルバーの月を浮かべて夕涼み