しんしんと夜は寒き一間かな
柿の実
柿の実を食って駆除の鴉かな
みぞれ
降る雨や冷たけれども霙哉
昆布巻き
これやうまい食えよ鰊の昆布の巻き
蟹鍋
蟹曰く食い物やなし生き物や
凧
凧揚げや公園狭くビル高し
青春
青春の走りに涙ありがとう
スーパー
正月のスーパー子供の運動場
静寂
静寂を乱すは誰ぞ初鴉
しんしん
しんしんと冷える静かな賀正哉
お雑煮
三つ葉なきお雑煮食うや画竜欠く
おむすび
梅干しにお結びこれぞ日本人
寒波
歳末に向かって嗚呼、最悪の気分だ。
目は徐々に悪くなるし、たまに耳もよくない。
指輪やカメオのいい分だけ、いつの間にかない。
なぜないか記憶にない。それらを探した時の埃で
私の繊細な喉が、ヒューヒューいうのだよ。
いやだいやだ、もういや。
今年一番の寒波が、暗い夜空を覆い尽くしているよ…
半月
美しき半月の夜や風強し
冬の夜
3歳のタナゴも縮む冬の夜