綿雲を飛ばせ六甲おろし哉
暖風
暖風に花芽も蛙も出る真冬
眼痛
右目の痛みが治まると、左目が痛んでくる。
右目が痛くなっているときは、なるべく左目で見ようと
無意識に体が指示していると思う。なので右目が良くなると
左目の疲れがでて痛くなる。体の調子が悪くなると
一番体の弱いところが痛み出す。私にとってはそれは目である。
これはすごく悪くすると大変なことになるので、摂生がとても大事だ。
公園にて凧を引きずる子供見て
凧あげも道路に落ちぬ高さ哉
冬の音
こだまする道路工事や冬の音
鏡餅
食べ尽くし小さき餅の鏡割れ
前の冬
四季は巡り、前の冬と違う感じ。
余が老いたのか、星が老いたのか。
夕飯は、機械的にすすむ。
幸はどこに置き忘れてきたのか。
箱根駅伝にもらう涙ありて
繰り上げのスタート無念箱根かな
街並み
静まりし睦月2日の町並や
春の海
眼はうずき身はつらけれど春の海
冬の風
冬の風吹けばカラスは舞いあがる
小雨
冬の雨に打たれながら町を行く。
冷たくもない小雨さ。
押し迫った師走の静寂に
去りし日の思いはめぐる。
拍子木
拍子木の有難きかな火の用心
たまには晴れるさ
知人に会えば、その人の気持ちに釣られて一時的にでも元気になる。
空は冬特有の曇り続きでも、たまには晴れるように。
本質的には問題は解決しないのはわかっている。
それでもたまには、はっちゃけるのも良いことさ。
目前に新年を控えて
鐘の音の幻聞こゆ晦日かな